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『人は花と棲むべし』

これは作家の立松和平さんが、1998年にわが家にお越しいただいた時に揮毫していただいた言葉です。祖父が大切にしていたのは樹齢150年のお茶の樹だけではありません。大きな白木蓮があります。父親が小学校に入学する記念として植えたと言ってましたので、約60年も前になるでしょうか?今ではこんなに大きくなりました。四月始めに白い綺麗な花を咲かせますが、綺麗なのは、たったの数日。霜に遭い、黒くなり、花びらが落ち、掃除が大変です。そのほか、実が落ちては掃除、枯葉が落ちれば掃除と年3回は掃除が待っています。しかし、この花がたまらなく美しいのです。だから家族も好きです。祖父はとても可愛いがってました。5年前に祖父は他界しましたが、不思議なことにその年から、白木蓮が咲くのが、まばらになってしまいました。あたかも祖父との別れを悲しむように。農業は自然と繋がっていることを深く感じる仕事です。木蓮は蕾が膨らむ頃に、その先端が必ず北を指すことから「コンパスフラワー」とも呼ばれているそうです。今年は綺麗に咲いてくれるかな?

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