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矢部村の桜は涙の上に咲く。

今年も日向神ダム湖畔の千本桜が美しく咲き誇りました!日向神ダム湖畔には、千本桜があり、ガイドブックにもあまり載っていない知る人ぞ知る桜の名所です。実はこの桜には、秘話があります。昭和25年当時、矢部村の人口は6,500人いました。その後、ダム建設の話が持ち上がります。昭和35年に日向神ダムが完成し、その頃には、矢部村の人口が5,300人となりました。ダム建設、隣接する鯛生金山の閉山、林業の衰退などが重なり、現在では1,200人となっています。ダム建設により、離村した人は、実に人口の3割ほどだったといいます。時の村長、轟政次郎氏は、ダム湖畔を取り巻くように千本の桜を植えるよう命じます。ダムで村を離れた人々の心を癒したい。また観光で村を訪れる人々の心を和ませたいとの思いからでした。一時は、ダムに観光遊覧船もあり、「けほぎ号」と「しらいと号」と2台の遊覧船が運航さ運航していました。いまは廃校となった飯干小学校の校歌に、「♪金波銀波のダムの水」と歌われた日向神ダム。日向神の千本桜は村を離れた人々の涙の上に咲くと言われています。美しさはそこから来ているのかもしれません。

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