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「父の最期の一滴」

新茶の季節に思い出すことがあります。数年前、新茶期を間近に控えた時でした。お客様 からお電話がありました。「長年、栗原製茶さんのお茶を飲んでいた父が亡くなりました…」「ガンで闘病していて、息を引き取る時は自力で飲めなかったのですが、栗原製茶さんのお茶を飲みたいと言って、綿にお茶を含んであげました。そして、ひとこと「美味しい」と言って逝きました。「父の最期の一滴は、栗原製茶さんでした。」電話口で娘さんは泣いておられましたが、私も涙が頬を伝いました。何度も何度も頭を下げました。私たちの育てたお茶が、お客様の人生の大切な場面に存在している。何とありがたいことでしょう。お茶を作るのにもストーリーがあれば、飲んでいただいているお客様にもストーリーがあるのだと痛感しました。今朝のNHK俳句の入選句に、「病む妻の急須ふるえる新茶かな」とありました。(京都府、渡辺実さん)病と闘いながらも、急須を震わせながら新茶を飲まれる姿が詠まれています。たかがお茶、されどお茶、お茶には何かに誘われるような不思議な魅力があります。空の上から見守ってくださっているお客様のためにも新茶シーズンがんばっていきます!全ての皆様に感謝。

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