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伝統の息づく村に。

夏の風物詩のひとつに、地域の道路に伸びた草を地域住民が総出で切り、整備する「道路愛護」があります。その時、私の村では、『ウバユリ』だけは切らずに残すようにします。私も村の長老から、このことを教えられて、最初は何故?と思っていました。他の地区の人々も必ずこのウバユリだけは残しています。ボウボウに生い茂った草の中から、このウバユリのみを残すのは、なかなか難しいのです。そして、お盆前には、白い花が咲きます。花が終わり、秋には実が枯れて、その実が割れて、数多の種子が溢れ出てきます。その様子から、「カラスのゼンゼン(銭々=お金)」と呼ばれています。では何故、この花だけを残すのか?それは、作物の神様がウバユリの花の咲き具合を見て、今年が豊作かどうかを占うからと言われているそうです。科学的には証明できませんが、そういう精神文化が残る矢部村は素晴らしいと思います。「作物の神様、今年は猛暑酷暑が続きますが、今年は五穀豊穣といきますでしょうか?」

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